【3級】自動車保険
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自動車賠償責任保険(自賠責保険)は、交通事故の被害者を守るための保険で、原則として、全ての自動車と原動機付自転車に加入が義務付けられています。
交通事故の被害者の救済を目的としていますので、対人事故のみを対象としており、保険金の支払いは、一事故当たりではなく、被害者一人当たりの上限が設けられています。
保険金の上限額は、死亡した場合は3,000万円まで、後遺障害が残った場合には、4,000万円まで、傷害の場合は120万円までとなっています。
但し、人を殺してしまうなどした場合に、損害賠償額が3,000万円以内に収まるとは限らないですし、対物事故は補償の対象外となっていますので、自賠責保険で備えることができない部分に対しては、任意で保険会社の保険で備える必要があります。
対人賠償責任保険は、自賠責保険で支払われる金額を超える部分に対して備える保険です。
対物賠償責任保険は、自動車事故により、他人の財物に損害を与えて、損害賠償責任を負った場合に備える保険です。
対物賠償保険は、自己の自動車の損害に備えるものではありませんので、間違えないようにしてください。
車両保険は、自己の自動車の損害に備える保険です。
具体的には、被保険自動車が、衝突・接触・火災・盗難・物体の落下等の、偶然な事故によって損害を受けた場合に、保険金が支払われます。
家の駐車場に停めてある自動車が火災で燃えてしまったとしても、火災保険からは保険金は下りませんので、車両保険で備える必要があります。
人身傷害補償保険は、自動車事故により、被保険者が死傷したり後遺障害を負った場合に、相手がいる事故の場合でも、自己の過失分も含めて、示談を待たずに損害額の全額が支払われる保険です。
イメージとしては、自己の過失割合に関わらず、損害の全額を賄う保険だと思って下さい。
自動車事故が起こった場合、示談をして過失割合を決めてから、損害賠償の手続きをするというのが、通常の流れです。
但し、これは、時間も労力も掛かります。
人身傷害補償保険は、過失割合の決定前に、保険会社が相手方の過失部分を立て替えて、損害額の全額を支払います。
そして、過失割合が決定した時には、事故に遭った人が相手方に損害賠償を請求するのではなく、保険会社が相手方の保険会社に対して、立て替えた金額を請求する仕組みになっています。
これにより、事故に遭った人は、当座のお金に困る心配が無くなります。
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