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【3級】債券のリスク

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金利変動リスク

金利変動リスクは、市場金利(試験対策上、銀行の金利だと思って下さい)の変動により、債券価格が変動するリスクで、一般的に、債券に関するリスクの中で最大のリスクとされます。

そもそも、債券に投資するメリットは、(一般的に破綻のリスクが極めて小さいとされる)銀行にお金を預けておくよりも金利が高いからです。

銀行にお金預けておくと、元本割れのリスクは殆ど無いものの金利が低い一方で、債券に投資する(債権の発行体にお金を貸す)と、元本割れのリスクは高くなるものの金利も高くなります。

つまり、債券の魅力(=価格)は、債券の金利と市場金利との差によって決まるという事です。

そして、一般的に、債券は固定利付債(発行から償還まで利率が変わらない)ですから、市場金利が変動すると、相対的に債券の価格も変動します。

具体的には、市場金利が上がると、金利差が縮小し、債券の価格は低下します。

逆に、市場金利が下がると、金利差が拡大し、債券の価格は上昇します。

<ワンポイント>
市場金利と債券価格の関係は、理屈で覚えてください。

市場金利が上がる→金利差が縮小する→わざわざリスクを取って債券に投資する魅力が薄れる→債券価格の下落

市場金利が下がる→金利差が拡大する→社債に投資する魅力が高まる→債券価格の上昇

ちなみに、金利変動リスクは、債券の残存期間が長いほど大きくなり、表面利率が低いほど大きくなります。
*詳しくは2級で学習します。

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信用リスク

信用リスクは、債権の発行体がきちんとお金を払ってくれるかどうか(利息の支払いや満期日が償還きちんと行われるかどうか)というリスクです。

債券を発行している会社を信用できるかどうかというリスクだと思って下さい。

信用リスクは、一般の投資家が分析・判断する事は難しいので、債券の安全性を評価する事を専門とする格付け会社が存在し、債券について格付けを行っています。

格付けは、一般的に、ダブルB格相当以下であれば、投資不適格債(ジャンク債)に該当し、投資というよりも投機的な債券であるとされます。

信用リスクが高ければ、格付けは低くなり、債券の人気が出ませんから、債券の価格は低くなります。
逆に、信用リスクが低ければ、格付けは高くなり、債券の価格も高くなります。

また、債券の価格が低くなると、既発債を購入した際の利回りは高くなります。
逆に、債券の価格が高くなると、利回りは低くなります。

<ワンポイント>
債券の利回り=債券から得られる1年当たりのリターン/債券価格です。
したがって、(信用リスクが高くなり、)債券の価格が低くなると、利回り計算式の分母が小さくなり、利回りは高くなります。

ちなみに、同じ債券についての格付けが、格付け会社によって異なることはあります。

これは、全ての格付け会社が同じ格付けしか出さないのであれば、格付け会社が複数存在する意味がありませんので、当然です。

また、同じ会社が複数の債券を発行した場合、銘柄によって格付けが異なることはあります。

これは、同じ発行体が発行した、来月償還を迎える債券と10年後に償還を迎える債券とを比べた場合、来月はきちんとをお金が支払われそうだとしても、10年後にその会社がどうなっているかはよくわからないので、10年後に償還を迎える債券の方が格付けは低くなると考える事ができます。

カントリーリスク

債券の発行体が属する国や地域の政治経済情勢などにより、債券価格が変動するリスクがあります。

これを、カントリーリスクと言います。

途中償還リスク

債券投資においては、債券の発行体が、満期日の到来前に途中償還する事があります。

こうなると、当初見込んでいた通りの収益を上げることができなくなります。

このようなリスクを、途中償還リスクと言います。

為替変動リスク

債券の利払いや償還(額面金額)が外貨建てである場合、為替の変動により資産価値が上下するリスクがあります。

このようなリスクを、為替変動リスクと言います。

流動性リスク

債券を中途換金しようとする際、需要と供給のバランスにより、買い手が居なくて換金できない、或いは、買い手がごく僅かしか存在せず買い叩かれるリスクがあります。

このようなリスクを、流動性リスクと言います。

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