【3級】株式の基礎*
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株式は、債券と同じく、株式会社が資金を調達するために発行するものです。
株式を買うという事は、その会社にお金を出資し、その会社の共同所有者(オーナー)になる事を意味します。
ですから、株主になっても、会社にお金を貸している訳ではないので、株式から利息が発生することはありません。
但し、会社が利益を生み出すと、その利益は会社のオーナーである株主のものですから、利益の一部が、配当金という形で還元されます。
また、株式には満期がありませんので、出資したお金が会社から返ってくるという事は基本的にはありません。
そこで、株主が出資したお金を回収したいと考えた時には、基本的に、その株式を欲しいという人に対して、株式を売却する事により現金化します。
株式とは、会社のオーナーとしての権利を細分化したものだと思ってください。
<ワンポイント>
株式 | 債券 | |
意味 (購入の効果) |
出資証書 (オーナーになる) |
借用証書 (お金を貸す) |
リターン | 配当金 | 利子 |
満期 | 無し | あり |
株主は、会社に対して様々な権利を持ちます。
全ての株主が持つ単独株主権と、一定割合以上の株主だけが持つ少数株主権に分ける事ができ、代表的な単独株主権には、以下のようなものがあります。
権利 | 意味 |
議決権 | 株主総会に参加して投票する権利です。 |
剰余金配当請求権 | 配当金の分配を受ける権利です。 |
残余財産分配請求権 | 会社が解散した時に、残った財産の分配を受ける権利です。 |
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投資家が株式を売買する場所を、株式市場と言います。
また、株式が株式市場で売買の対象となる事を上場と言い、上場するためには、取引所ごと、市場区分ごとに定められた一定の基準を満たす必要があります。
現在、現物の株式が取引されているのは、東京証券取引所、名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所の4カ所です。
それぞれ、上場基準が厳しい市場と、ベンチャー企業向けの、上場基準が比較的緩い新興市場に別れています。
証券 取引所 |
東京 証券取引所 |
1部 |
2部 | ||
マザーズ | ||
JASDAQ | ||
TOKYO PRO Market | ||
名古屋 証券取引所 |
1部 | |
2部 | ||
セントレックス | ||
札幌 証券取引所 |
札幌市場 | |
アンビシャス | ||
福岡 証券取引所 |
福岡市場 | |
Q-Board |
株式1株当たりの価値を、株価と言います。
株価は、株式市場でセリの仕組みにより決定されますから、市場参加者によるその会社に対する評価だと言えます。
例えば、市場参加者がある会社の価値を1,000億円であると考えた時、その会社が株式を1億株発行していると、1株当たりの価値(株価)は1,000円であるのが適切だと考える、という事です。
また、株式は、会社の財産や権利を細分化したものですから、仮に、発行済み株式総数の100%の株式を手に入れると、その会社を丸ごと自分のものにする事ができます。
その時にかかる理論上のお金、つまり、株価×発行済み株式総数の事を、時価総額と言います。
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