究極のＦＰテキスト

教育資金は、比較的資金準備の計画が立てやすい支出ですが、自力で用意することができない部分については、借金で賄わなくてはいけません。

主な選択肢に、国の教育ローンと、日本学生支援機構があります。

国の教育ローン（教育一般貸付）は、基本的に、学生・生徒の親が借金をする制度です。

一定の年収要件を満たせば、学生・生徒１人あたり、350万円まで借り入れる事ができて、最長15年にわたって返済します。
なお、金利は固定金利です。

資金の使いみちは、受験にかかる費用や学校納付金に限られず、住居費用や教材費など、幅広い用途に利用することができます。

日本学生支援機構の奨学金は、学生・生徒本人が借金をする制度です。

将来お金を返さなくてはいけない貸与型と、将来お金を返す必要が無い給付型の２種類があり、このうち貸与型は、無利息の第１種奨学金と、利息付きの第２種奨学金があります。

ちなみに、日本学生支援機構の奨学金が振り込まれるのは、大学が始まった５月からです。
基本的に、入学金や前期の受講料など、入学前にかかる費用を用意するものではありませんので、入学前の費用を用意することができない場合には、国の教育ローンを利用するなど、別の手段を考える必要があります。