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【3級】保険の基本

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保険の基本と全体像

保険は、社会保険と民間保険の2つに大別する事ができます。

これらの一番大きな違いは、社会保険は強制加入で、民間保険が任意加入である事です。

どちらも、何かしらのリスクに備えるものという点では同じですので、預金と社会保険でカバーできない部分に対して民間保険で備える、というのが基本的な考え方です。

民間保険は、生命保険と、損害保険と、第三分野の保険に分ける事ができます。

生命保険は、人の生存や死亡に関して、予め決められたお金が支払われる保険です。

損害保険は、偶然の事故によって生じた損害を、その損失分だけ補てんする保険です。

第三分野の保険は、病気や介護など、これらのうちどちらにも属さないリスクに備える保険です。

<保険制度の全体像>
保険料を決定する3原則

保険という仕組みは、統計と確率によって成り立っています。

そして、保険料は、3つの法則・原則によって計算されています。

<大数の法則>
大数の法則は、試行回数や母体が少ないと法則性を見出せなくて予測が困難であるものの、まとまった数が集まると、法則性を見いだせて予測が可能になるという法則です。

例えば、一人の契約者がいつ亡くなるかは分かりませんが、たくさんの人のデータを取ると、平均寿命や平均余命などの法則性が見えてきて、一人の契約者が今後1年間に死ぬ確率などが分かるようになります。

<収支相当の原則>
収支相当の原則は、保険集団ごとの、保険期間中の保険料と運用益の合計は、保険金と経費(保険会社の利潤を含む)の合計と等しいという原則です。

<給付反給付均等の原則>
給付反給付均等の原則(レクシスの原則)は、保険金を受け取る可能性が高い人ほど、支払う保険料が高くなるという原則です。

例えば、20歳の人と70歳の人が死亡保険に入るなら、他の条件を同じとした場合、70歳の人の方が亡くなる確率が高い、つまり、保険金を受け取る可能性が高いので、たくさん保険料を払わなくてはいけない、という事です。

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