【3級】賠償事故・事業リスクに備える保険
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個人賠償責任保険は、個人が、国内での日常生活において、偶然な事故により、他人を死傷させたり、或いは、他人の財物に損害を与えたりして、損害賠償責任を負った場合に備える保険です。
但し、業務中の事故や自動車による事故は、補償の対象外です。
業務中の事故は業務用の保険で、自動車による事故は自動車保険で備えます。
また、被保険者の故意による事故や、借りていたものや預かっていたものに対する事故も、補償の対象外です。
これは、仲の良い人同士が口裏を合わせて、借りたものを壊した事にして、保険会社から保険金をだまし取る事を防ぐためです。
このような理由により、損害保険では、通常、借りたものについての賠償事故は免責となっています。
<個人賠償責任保険で補償される賠償事故の例> | |
・ | 飼い犬が誰かに噛み付いた |
・ | 隣の家の窓ガラスを割った |
・ | 自転車で人身事故を起こした |
・ | お店に陳列・展示されているものを壊した |
なお、被保険者は、本人、配偶者、生計を一にする同居の親族および別居の未婚の子です。
通常、他の損害保険の特約として付帯し、保険金額を1億円に設定しても、保険料は一般的に数百円程度ですから、コストパフォーマンスが高いです。
施設所有(管理)者賠償責任保険は、施設の維持管理の不備や、構造上の欠陥が原因の事故、或いは、施設の用法に伴う業務中の事故によって、他人にけがをさせたり、他人の財物に損害を与えて、賠償責任を負った場合に備える保険です。
例えば、床が濡れていてお客様が滑って転んだ、介護施設で入居者がケガをした、ウェイトレスが客にコーヒーをこぼした、といったような事故に備える事が出来ます。
但し、従業員のケガに備えるものではありません。
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生産物賠償責任保険(PL保険)は、第三者に引き渡した製品や、業務の結果が原因で、消費者等に損害賠償責任を負った場合に備えるものです。
例えば、食中毒を起こした、バッテリーが発火した、というような事故に備えます。
受託者賠償責任保険は、単に預かっている物、または加工するために預かっている物が、火災や盗難に遭ったり、破損した等の理由で、顧客に賠償責任を負った場合に備えるものです。
例えば、ホテルのフロントで預かっていたものを、無くしたり盗まれたりした場合などに備えます。
企業費用・利益総合保険は、偶然な事故により、保険の対象が損害を受けて事業を中断した場合の損失(休業損失、営業継続費の支出)に備える保険です。
労働災害総合保険は、労災事故を起こして従業員がケガをした場合等に備える保険です。
機械保険は、偶然な事故による機械の損害に備えるものです。
なお、機械保険は、あくまでも、修繕費を補てんするものですから、火災による事故は補償されません。
火災による事故に対しては、別途、火災保険で備える必要があります。
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