【3級】株価指数*
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日経平均株価は、日本で一番歴史が古い株価指数で、東証1部に上場している銘柄の中から選ばれた225銘柄の株価を元に算出されています。
ですから、日経平均株価は、日経225と言われる事もあります。
日経平均株価の算出方法は、株価が100円のA社株式と株価が1万円のB社株式があったときに、これらを足して2で割るようなものだと思って下さい。
(実際には単純平均するのではなく、株式分割などを考慮した修正平均株価です。)
ですから、この場合の日経平均株価は、(100円+10,000円)÷2=5,050円になるというイメージです。
さて、日経平均株価はこのような方法で算出される訳ですが、上記例で、A社の株価が1%値上がりした場合と、B社の株価が1%値上がりした場合とでは、どちらが日経平均株価に大きな影響を与えるでしょうか?
答えは、B社の株価が1%値上がりした場合です。
A社の株価が1%値上がりした場合は、指数に100円×1%=1円しか影響がありませんが、B社の株価が1%値上がりした場合は、指数に10,000円×1%=100円の影響があるからです。
このように、日経平均株価は、株価が高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすい指数であると言えます。
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日経平均株価は、日本で一番歴史が長い指数ですから、昔は、日本の株価指数は日経平均株価しか存在しませんでした。
そのような時代に、日経平均株価は本当に日本経済の状況を正しく反映しているのか、という疑問が生まれてきました。
なぜなら、日経平均株価は、指数を算出する元となる銘柄がたった225銘柄しかない上に、計算の仕組み上、売上高が少なくて日本経済にそれほど大きな影響を与えないような会社でも、発行済み株式数が少なく株価が高い銘柄であれば、日経平均株価に大きな影響を与えてしまうからです。
株式とは、会社の価値を細分化したものですから、株価とは、1株当たりの会社の価値であると言えます。
ですから、会社の価値が100億円である会社が、株式を1億株発行していると、株価は100円になります。
また、会社の価値が10億円である会社が、株式を10万株しか発行していないと、株価は1,000円になります。
そこで、日経平均株価より日本経済の実態を反映した指数を作ろうして、東証株価指数(TOPIX)が作られました。
このような理由があり、東証株価指数(TOPIX)は、東証1部に上場している銘柄のうち、全ての銘柄を対象とし、また、株価という表面的な会社の価値ではなく、会社の実質的な価値(時価総額)に注目します。
時価総額=株価×発行済株式総数です。
つまり、時価総額は、その会社の株式を全て購入して、その会社を丸ごとを買い取るのに掛かるお金であるというイメージです。
言わば、株式市場という世間が、その会社の価値をいくらと見積もっているかという金額だと思って下さい。
東証株価指数(TOPIX)の算出方法は、株価が100円、発行済株式総数が1万株のA社株式と、株価が1万円、発行済株式総数が10株のB社株式があったときに、これらの時価総額を足すようなものだと思って下さい。
ですから、この場合の東証株価指数(TOPIX)は、「(100円×10,000)+(10,000円×10)」として計算するイメージです。
さて、東証株価指数(TOPIX)はこのような方法で算出される訳ですが、上記例で、A社の株価が1%値上がりした場合と、B社の株価が1%値上がりした場合とでは、どちらが東証株価指数(TOPIX)に大きな影響を与えるでしょうか?
答えは、A社の株価が1%値上がりした場合です。
A社の株価が1%値上がりした場合は、指数に1円×1万株=10,000円の影響がありますが、B社の株価が1%値上がりした場合は、指数に100円×10株=1,000円の影響しかないからです。
このように、東証株価指数(TOPIX)は、時価総額が高い銘柄(大型株)の影響を受けやすい指数であると言えます。
日経平均株価 | TOPIX | |
選定対象 | 東証1部 | 東証1部 |
採用銘柄 | 225銘柄 | 全銘柄 |
算出方法 | 修正平均 | 加重平均 |
高影響度 | 値がさ株 | 大型株 |
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