【3級】不動産投資とその判断*
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NOI利回りは、不動産の正味の利回りです。
NOI利回り=「純収益(=年間収入-年間費用)÷不動産の価格」という式で計算する事ができます。
例えば、投資総額2億円の賃貸用不動産の年間収入の合計額が2,000万円、年間費用の合計額が500万円である場合、この投資の純利回り(NOI利回り)は、(2,000-500)万円÷2億円=7.5%となります。
NOIは、Net Operating Incomeの略で、正味の営業利益という意味です。
DCF法は、不動産が将来生み出すキャッシュフローを現在の価値に割り引く事により、不動産の理論的な価値を求めようとするものです。
DCFには、NPV法とIRR法の2種類があります。
「DCF法(NPV法)の考え方」
例えば、年間200万円の純収益を生み出し、3年後には1,700万円で売却できると見込まれる不動産があるとします。
仮に、この不動産に投資するのであれば、2%の利回りが得られるべき、と考えるなら、不動産の理論価格はいくらになるでしょうか?
条件を整理すると、この不動産は、1年目に200万円、2年目に200万円、3年目に200万円+1,700万円=1,900万円のキャッシュフローを生むと見込まれています。
そして、この不動産に投資すると2%の利回りが得られると考えるのであれば、1年後の200万円(将来価値)は、現在価値に換算すると、200万円÷1.02≒196万円と等しいと言えます(=196万円を年利2%で運用すると、1年後に200万円になるという事です)。
同様に、2年後の200万円は、現在価値に換算すると、200万円÷(1.02)^2≒192万円となり、3年後の1,900万円は、1,900万円÷(1.02)^3≒1,790万円となります。
したがって、この不動産の理論価格(キャッシュフローの現在価値の合計)は、196万円+192万円+1,790万円=2,178万円になります。
この金額と物件価格を比較して、投資する価値があるか否かを判断します。
DCFは、Discount Cash Flowの略で、キャッシュフローをディスカウントする(=割り引く)という意味です。
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